「温泉スタンド」って知ってます?

温泉には古い歴史を持つものが数多く存在します。おそらく歴史ある温泉の多くは、人類が誕生するずっと前からそこにあって、悠久の時間を経て今に至っているのでしょう。
時代は変わって現代の日本。温泉は巨大レジャー産業の中心となりました。バブル期には巨大宿泊施設を抱えた多くの観光地において、そこを訪れる観光客の主たる目的として存在感を発揮しました。自然の神秘は名物として注目を集め、人の手が加わることで変化した泉質や湯量に一喜一憂する姿が各地で見られたことでしょう。



そしていま、温泉は非常に手ごろで身近なものになろうとしているのかもしれません。もともとその場所まで行かなければ味わえない良さが温泉の醍醐味でもありましたが、個人宅に風呂釜の設置が普及していくにつれ、当然自宅でも温泉気分でお風呂に入りたいというニーズは高まっていきました。そこで入浴剤や温泉の素と呼ばれる商品が次々と発売されていったわけですが、ここにきて、温泉のお湯そのものを自動販売機で販売してしまおうという試みが行われています。その形状は、まさにガソリンスタンドの給油機に似ているため、こういった施設は「温泉スタンド」と呼ばれているのです。
多くの温泉スタンドでは、利用者がポリタンクなどを持参し、そこに購入した温泉水を入れて持ち帰ります。自宅の浴槽で利用することが前提であるため、温泉水はphを中性に調整されており、風呂釜を傷めるようなこともありません。

はじめての銭湯|東京都浴場組合

特に新たにオープンする温泉地では、その効能を宣伝するに当たり、まずは実際に体験してもらおうという意味で無償提供するときのツールとして温泉スタンドを採用しています。また、温泉の湯量が豊富な場所では、放っておけば流出してしまう温泉水を少しでも有効活用してもらおうという目的でスタンドを設置している場合があります。

箱根で硫黄泉。泉質自慢の美肌の湯|【公式】箱根の旅館きのくにや

気軽に温泉そのものが味わえるアイデアツール、みなさんもぜひ利用してみてください。